デジタルマーケティングMagは、卓越したWEBマーケティング専門情報マガジンです。

ホームページリニューアルにおける成功ポイントとコツ!手順含め解説

ホームページリニューアルにおける成功ポイントとコツ!手順含め解説

2020/12/25

1
ホームページリニューアルにおける成功ポイントとコツ!手順含め解説

「作ってからかなり経つ」「見た目が古い」「社長や上司に言われたから」などの理由からホームページのリニューアルを検討する際、困った事はありませんか?

・どういった手順で進めれば良いか分からない!
・制作会社選択はどうしたら良いのか?
・そもそもリニューアルのタイミングっていつ?

このようにお悩みなる担当者は数多くいらっしゃいます。今回は、ホームページをリニューアルしたい方に向けて、限られた予算の中から最大限の結果が得られるように、押さえるべきポイントや手順、企画書の作り方などホームページリニューアルにおける成功ポイントをご紹介します。
この記事を読んで、ホームページをリニューアルする際の心配事・お悩みを解決するヒントにしてください。

index

ホームページリニューアルの目的を明確にする

ホームページリニューアルで失敗する理由の1つに、目的やターゲット層が明確でないために、完成したものの「誰に向けたものなのか?」「何を伝えたいのか?」が分からないホームページになってしまうケースがあります。


目的とターゲットを曖昧にしてしまうと、ホームページの内容も曖昧になってしまいます。リニューアルの完了がゴールではなく、その先のホームページを通して得られる成果がゴールであることを意識しましょう。
「高いお金を払って作ったのに失敗した」なんて事がないように、まずはホームページリニューアルにあたり、目的とターゲット層をしっかり決めるところからスタートしましょう。

 

目的を定める

まずホームページリニューアルの目的を明確にする必要があります。現在のホームページにおける課題や、今後ホームページに何を求めるのか、ゴールは何なのかを決めましょう。
目的は企業様それぞれ異なりますが、例を上げると以下があります。
・CVアップ:資料請求や問い合わせを増やしたい。
・集客アップ:イベントや展示場への参加者・来場者を増やしたい
・認知度アップ:自社商品を宣伝して皆さんに広く知って欲しい
・採用強化:良い人材に応募(エントリー)して欲しい
・売上アップ:通販サイトを通して売上を伸ばしたい

目的に合わせた内容を掲載する事がホームページリニューアルの成功の秘訣になります。


ターゲット層を定める

目的を決めた後は、その目的に当てはまるターゲット層は誰かを見極めましょう。ターゲットがはっきりしないと掲載内容やホームページのデザインを決める事が出来ません。
【目的・状況とターゲット設定例】
採用強化…リクルート層
問い合わせ・資料請求強化…自社商品を探している業種や職種の人
通販サイト…自社の販売商品を購入される人

どうしてもターゲット層が分からない・・・という時は、ペルソナ設定をすると良いでしょう。
ターゲットだけでなく、目的、課題、欲しがっている情報などを諸々書きだす事により、どこに焦点を当てたら良いのか見えてくるはずです。

ホームページをリニューアルするタイミングとは

ホームページリニューアルするタイミングはたくさんあります。自社のホームページを分析するとタイミングが見えてきます。検討する際のポイントをご紹介しますので、自社のホームページを見ながら読んでください。

 

デザインが古い

リニューアルするきっかけで一番多いのがこの理由です。具体的に下記のような理由でリニューアルを検討する方が多いです。

・パソコンの画面幅に合っていない
・デザインそのものが時代遅れ
・ライバル他社と比べてデザイン性が劣っている
・文字も小さく導線も悪く見づらい

ただデザインが古いだけでリニューアルしようとすると、完成した時に失敗するかもしれません。前述したように目的とターゲット層をしっかり決めてリニューアルしましょう。

 

機能が足りない

まだレスポンシブ対応(スマホ対応)していないようでしたら、それだけでアクセス数を損している可能性があります。検索順位が上がらない、アクセス数が少ないなどSEO対策不足の1つにレスポンシブ対応(スマホ対応)が上げられます。まだ自社のホームページはしていないという場合は出来るだけ早く対応する事をオススメします。

 

外部要因による課題

外部要因によってホームページの見栄えが損なわれている場合も、リニューアルを検討するタイミングのひとつです。例えばフラッシュ(アニメーションのような動画)はiPhoneやiPadでは表示できませんし、パソコンでもフラッシュ用のプレイヤーをインストールしていないと見えません。また、新しいバージョンのブラウザで見るとレイアウトが崩れるケースもあり、残念なホームページになってしまっている場合があります。こういった不具合が目立つようであればリニューアルを検討するといいでしょう。

 

目的のずれ

ホームページを作ってから数年、場合によって十数年経っていると当初の目的から変わってきてしまう事がよくあります。目的がずれている状態で使い続けても良い結果になりません。目的がずれてきているなら、思い切ってリニューアルしましょう。

 

掲載内容が古い


更新頻度が低いホームページでよく見かけますが、新着情報欄の更新日がかなり前、掲載されている情報が合っていない、現在取り扱っていない商品が未だに掲載されているなどのケースがあります。ホームページの良さは発信力です。古い情報ではこの発信力も台無しです。
ただ更新するといってもその都度業者に依頼では手間も費用も大変なので、リニューアルする際は自社で更新できる仕組み(CMS)の導入も検討すると良いでしょう。

 

費用面の課題

ホームページを制作してからまだそれほど時間が経っていない場合、現在の相場よりも高い金額で保守費用を払っているケースがあります。経費の見直しの一環としてリニューアルを検討してみるのも良いでしょう。

 

検索エンジンの検索結果にヒットしない

せっかくホームページをお持ちでも検索にヒットしない状態では、誰からも見てもらえません。検索順位はクリック率に大きく影響し、1位は約30%、3~4位は約10%、10位は約2%と言われています。集客のためには検索エンジンに上位表示させる必要があります。そして、検索エンジンに上位表示させる為にはSEO対策が欠かせません。

リニューアルすれば、SEO対策済みのホームページに改善する事ができます。「機能が足りない」の箇所でも解説した通り、古いホームページはスマホ対応していない場合が多く、この対応不足もホームページの評価を下げる原因の1つになります。

また、リニューアルする際にGoogleのページ評価基準に対応できるホームページにする事が必要です。

 

自社で更新が難しい

「掲載内容が古い」にも繋がりますが、自社で更新ができない仕組みだと諸々損をしている場合があります。掲載内容を修正したい、新規情報を追加したい、新しくページを作りたいと思っていても業者に依頼するしかなく、費用も掛かるので気軽に依頼する事が出来ません。また対応までに時間も掛かってしまいます。

だからといって全く更新せず、古い情報を掲載したままにするのも問題で、更新頻度が少ないとこれも検索エンジンのページ評価を下げる要因になってしまいます。リニューアルする際に、自社で更新できる仕組みを入れる事により、これらの課題を解決する事が出来ます。

 

結果が伴うホームページリニューアルの具体的な手順とは?

結果とは、リニューアルする際に立てた目標達成の事です。例えば、問い合わせや資料請求を増やす、求人の応募(エントリー)を増やす、売上アップに繋げるなどです。結果を出すには、ホームページリニューアルの具体的な手順を決めて、1つ1つクリアにしていく事が大事です。事前準備から完成までの手順をご紹介します。

 

リニューアルする目的を明確にする

目的を決める事は事前準備で大切な事です。目的を曖昧な形で進めてしまうとまとまりのないホームページになってしまいます。アクセス数を増やしたいのか、CV数を上げたいのか、人材確保なのかなど、まずは目的を明確にしましょう。

 

誰に向けてのホームページなのかを決める

こちらも事前準備で欠かせない重要な事です。目的を決めても誰に向けてのホームページにするのかしっかり決めないとホームページリニューアルを進める事が出来ません。業種や職種、年齢、性別など細かく決めると良いでしょう。

 

ホームページリニューアル費用について

ホームページリニューアルにおいて費用はとても重要です。掛ける必要によって出来る内容も変わってきますし、予算オーバーだと社内稟議を通すのが大変になってしまいます。
まずはホームページを通して何をしたいのか、目的を達成するためにどういう内容にするべきなのか決め、その成果に対しての費用対効果をしっかり見極める事が大切です。
また同じ内容でも制作会社によって単価はバラバラです。必ず複数の会社から見積書をもらい比較検討しましょう。

 

制作会社の選定

目的とターゲット層、予算が固まったら次は制作会社選びです。ここで選択を間違えるとクオリティに差が出るので慎重に決める必要があります。
既にコミュニケーションが取れていて関係性が良好な制作会社さんがあれば、そちらに依頼するのが最も楽な手段ですが、より良い制作会社を発掘するのも良いでしょう。制作会社を決める際は、それぞれの会社ごとに強みと弱みがあるので、数社話を聞き見積書も取って、自社に合っていて目的を達成してくれそうな会社を選ぶと良いです。

 

ホームページの内容決め

ホームページに掲載する内容は制作会社にお任せでなく自社でしっかり話し合って決める事をオススメします。掲載内容は正しいのか、必要情報は何なのか、ページ構成はこれで良いのかなどは、やはり自社を知り尽くしている者が一番よく分かっています。

せっかくホームページをリニューアルするなら後悔しないように、時間と手間を惜しまずしっかり決めましょう。また掲載する写真・画像も見た人に訴えるには重要なポイントです。ホームページは綺麗なのに写真は素人感丸出し、といった状態にならないように、思い切ってプロのカメラマンに撮影を依頼するのも一つの手です。

 

デザイン制作


デザインは見た目を左右する重要な要素です。どういうデザインにするかによってホームページの印象が決まってきます。またデザインには見やすさや情報の探しやすさも関係してきます。決めたターゲット層がホームページに訪れた際に良い印象を持ち、また知りたい情報をすぐ探せるよう配慮したデザインにしましょう。

プロの制作会社に依頼する場合はプロの意見をよく聞く事です。自分なりのこだわりを持つ事は大切な事ですが、数々の実績を持ったプロの方の意見は参考になります。

 

ホームページ構築

デザインが決定すると、いよいよ最後の仕上げの工程としてコーディングを行います。コーディングとは、今までは紙やPDFといったフラットなデータで見ていた物が形になる工程です。
コーディングに入ると大きな修正が出来なくなり、ちょっとした修正もスケジュール遅延に繋がります。コーディングに入る前のデザイン制作の段階でしっかり確認をしておくことが大切です。

 

動作検証、確認、納品

コーディングが完了すると、ホームページの形として中身を見る事が出来ます。最後の確認ポイントになるので、不備がないか隅々までをチェックしましょう。またこの段階では、スライドの動きや各ボタンをマウスオーバーした時の動きも確認できます。希望や好みと違う場合は制作会社に修正してもらってください。

社内稟議が通りやすい企画書の作り方とは?

企業のホームページリニューアルでは、必ず社内稟議を通す必要があります。ここでは社内稟議を通りやすい企画書の作り方をご案内します。

 

見積書

比較検討した結果が見えないと稟議は通りにくいため、複数社の見積書を用意して社内稟議を申請しましょう。
また見積書の内容に専門用語が含まれている事があります。上司から説明を求められた時に即答できるよう、事前に制作会社から説明を受けてください。説明してもらう事により、見積り漏れや必要のない作業も発見出来ます。稟議が通った後で追加依頼をする事がないように確認をしっかり行う事が重要です。

 

納期

おおまかな納期で十分ですが、いつ完成するのか、必要な時期に間に合うのかは確認する必要があります。制作会社によって納期にばらつきがあるので、最初の段階で確認した方が良いでしょう。

 

スケジュール

ホームページリニューアルの手順に沿ったスケジュールを把握しておく事は大切です。ホームページ制作会社に依頼すれば作ってくれるため、社内稟議の際に添付すると良いでしょう。

 

問題の解決方法

ホームページをリニューアルする理由や目的は、上司が特に知りたい情報であり、これらがはっきりしないのでは社内稟議を通すのが難しくなります。社内稟議に提出する企画書には、現在どのような課題があって、それをホームページのリニューアルによってどのように解決出来るのか、分かりやすく記載しましょう。

 

デザイン面の提示

リニューアル後の完成イメージを見せる事は大切です。デザインを企画書に入れれば、より具体的に完成形のイメージができるため、話も理解してもらいやすくなります。

 

制作会社の実績

依頼予定の制作会社の制作実績や事例も知っておきたい情報です。信頼感や安心感に繋がります。依頼するのに相応しい会社かどうか上司が判断する要素になりますので必須情報です。

ホームページリニューアル時に気を付けるべき事とは?

既存のホームページ制作会社から新しい会社に変更する場合は、気を付ける点があります。
ドメインやサーバ、ホームページのデータなどホームページリニューアル時に気を付けるべき注意点や疑問点をご紹介いたします。

 

ドメイン(URL)はどうなるのか?


ドメイン(URL)は変更する必要はありません。制作会社が変わっても利用者の所有物なので継続して使用する事が出来ます。ただ制作会社が変わるとドメインを移管する必要があります。リニューアルを既存ホームページ制作会社から変更する場合は、新しい制作会社に確認をしましょう。

 

サーバはどうしたら良いのか?

サーバは制作会社によって違います。今契約しているサーバを使える場合もありますし、制作会社によってはCMS(ホームページを更新する仕組み)を組み込んだホームページの場合はその制作会社のサーバでないとダメなケースもあります。まずは制作会社に確認してみてください。

 

現在のホームページで使用している写真・イラスト・文章は再度使えるのか?

自社の写真・イラスト・文章はリニューアル後も問題なく使用できます。制作会社が用意したもの、撮影したもの、描いたものは制作会社に著作権がありますが、制作会社によっては使っても問題ない場合もありますのでまずは確認してみましょう。

リニューアル後が肝心!やるべきことリスト

最後に、ホームページリニューアル後にやるべき事を紹介します。ホームページは完成がゴールではありません。まずはリニューアルをした事を知ってもらう必要があります。知ってもらって初めて新しいホームページに人が訪れてくれます。
また初めに決めた目的を達成するためにも、リニューアル後の定期的なメンテナンスも必要です。費用を掛けた分は回収できるよう、運用面にも力を入れていく事が重要です。

 

プレスリリースの出稿


ホームページをリニューアルする事は、ブランドイメージの刷新やお客様に対してのアピールにもなります。広く知ってもらわなければビジネスチャンスを逃す事になります。リニューアルのコンセプトや今後の展望など、メッセージをプレスリリースとして発信しましょう。

 

新着情報ページにてリニューアルをお知らせ

自社ホームページの新着情報欄にホームページをリニューアルした事を記載しましょう。新着情報を見た方にも良いアピールになります。

 

メルマガにてリニューアルをお知らせ

メールマガジンは一斉に多くの方に知ってもらえるツールです。ホームページをリニューアルした事は興味を持ってもらうきっかけになるので、これを機に自社をもっと知ってもらいましょう。一度名刺交換をしている方へのメールは、認知の定着にもつながります。

 

 SNSにてリニューアルをお知らせ

TwitterやFacebook、InstagramといったSNSは拡散力が強く、スピーディーに情報を広める事ができる優秀なツールです。ぜひ自社のSNSからホームページをリニューアルした事を発信し、皆様に知ってもらいましょう。

 

アクセス状況の確認とPDCAを回す

ホームページをリニューアルした効果を検証する為にも、定期的にアクセス状況を確認しましょう。アクセス状況を確認すれば課題も見えてきます。出来ればKPIを設定して、目標を達成しているかを確認するとなお良いです。検証を行い早い時点で改善をし、また検証をとPDCAを繰り返す事が質の高い結果が伴うホームページへの道のりになります。

 

リニューアル後の反応をヒアリング

アクセス状況にて数値を確認する事が重要ですが、リニューアル後の周りの人の生の声も非常に重要です。身近な人の率直な意見は貴重ですし、とても大切な情報です。改善するヒントにもなりますので、積極的に耳を傾けて情報を収集すると良いでしょう。

 

 SEO対策

ホームページリニューアルの時にSEO対策したのにまた!と思うかもしれませんが、Googleのページ評価の基準は定期的に変わります。アクセス状況をチェックしてサイトの順位が下がっているようなら改善が必要です。またSEO対策をしているのに検索順位が上がらない場合は、情報量不足や適切なキーワードが入っていない場合があります。オウンドメディアをやってみるなど情報発信が効果的です。


最後までお読みいただきありがとうございます。ホームページリニューアルの参考になりましたでしょうか?今回ご紹介した事を意識してリニューアルしていただき、成功を掴みましょう。

ホームページの改善点を無料で診断
著書プロフィール:ホームページ制作Lab

ホームページ制作Labは、デジタルマーケティングに精通した資格保有する専門家集団による情報メディアです。上場企業をはじめ、中堅大手企業500社以上に提供する”SEO”に強いホームページ制作の豊富な経験から得たノウハウやアナリティクス傾向分析し、幅広く専門的な情報をお届けします。
主な資格:WEB検定・GAIQ・WEB解析士

運営会社 株式会社アドテクニカ

「世界中のコミュニケーションをクラウドで最適に」することをミッションとして掲げ、2000社以上の法人向けのデジタルコミュニケーションとデジタルマーケティング領域のクラウドサービスの開発提供を行う防災先進県静岡の企業。1977年創業後、インターネット黎明期の1998年にドメイン取得し中堅大手企業向けにインターネットビジネスを拡大。”人と人とのコミュニケーションをデザインする”ためのテクノロジーを通じて、安心安全で快適な『心地良い』ソリューションを提供している。

事業内容
デジタルマーケティング支援
デジタルコミュニケーションプラットフォーム開発提供
認定資格
ISMS ISO/IEC27001 JISQ27001認定事業者(認定番号IA165279)
プライバシーマーク JISQ15001取得事業者(登録番号10824463(02))
ASP・SaaSの安全・信頼性に係る情報開示認定事業者(認定番号0239-2004)